「結婚を考えているお友達にプレゼントしてあげて」なんて書いてあるけど、真に受けちゃダメですよ、絶対!「結婚を宝くじにたとえるのは誤りだ。宝くじなら、当たることもあるのだから」
「君が彼女を愛したのは、まあ、無理もなかった。だが、結婚を約束したのは愚かだったな。で、もしその約束を守ったとなると、これは全く狂気の沙汰だろう」
「結婚とは、愛の灼熱をだんだん胸やけに変えていく安全装置である」
こんな格言が満載なのよ?しかも帯には「結婚おめでとう!本当におめでとう!!」のダメ押し。スゲ~。これをマジでプレゼントするやつは正真正銘のアホ。じゃなきゃ確信犯でしょう。
この本は、結婚を考える年頃の人が、ご自分で買いなされ。特に犬好きさんにはオススメよ。
ここに書いてある格言は全て、紛れもなく真実。
でもそれは、実は真実の「半分」だけ。もう半分については語られてないんですよ。っていうか、それは・・・言葉では語れないんだよね。
だから偉人さんたちも、このような格言を残して嘆きつつも、皆が離婚してはいないわけで。
もう半分は、誰に教えてもらうんでもなく、自分で見つけるからステキなわけで。自分で見つける楽しみを取っておいてくれとるんですな。
結婚したら、いいことも悪いことも、いっぱいある。楽しみだね。ホントおめでとう!って感じ。
でも、わからん人も確かにいるでしょうね。だから賛否両論出るのでしょう。
格言ももちろんいいんだけど、秀逸なのは、情けない犬の写真たち!「繋がれてる犬」って、ほんと「結婚」て言葉に似合うねぇ・・・笑っちゃう。よくもこれだけ集めてくれました!もぅ!
本の装丁や編集のデザインも非常によい。中途半端なコラージュや、「情けな犬」たちの中に、時折スコーンと出て来る「青空」。センスが好いんですよ、すごく。
でも、くどいけど、プレゼントはやめときなよ~。