犬のしつけ読本

尿の異常 2

尿の色の濃淡は、摂取した水分量によっても変わりますが、病気のサインである場合もありますので、見逃さないようにしてください。

【濁る】
膿が尿に混じっている場合があります。
膿は身体の中の何らかの炎症が原因で起こります。
膀胱炎や子宮蓄膿症のほか、前立腺炎も疑われます。
前立腺炎は前立腺が細菌などに感染して炎症を起こしもので、高齢犬に多く見られます。

【きらきら光る】
尿のなかにリン酸塩の結晶が混じっている可能性があります。
尿が乾くとより一層わかりやすくなります。
このような場合は、尿路結石が疑われます。
犬の尿路結石のほとんどは、膀胱結石と尿道結石になります。

【薄い】
糖尿病や尿崩症になると薄くなります。

【濃い】
下痢や嘔吐を伴う時は脱水症状を起こしている可能性があります。

【山吹色のような黄色】
黄疸が起きている可能性があります。
黄疸は肝臓の病気が原因で起き、尿だけでなく目や皮膚の色も黄色くなります。

【赤い】
尿に血が混じっている場合が多く、フィラリア症や尿路結石、血小板減少症などでおこります。
血小板減少症は、出血をとめる働きのある血小板が急激に減少する病気で、犬の身体のあちこちで出血や内出血が起こります。

尿の異常で病院を受診するときは、尿を一緒に持参して持って行きましょう。
採取方法は、散歩中にオシッコを紙コップで採る方法のほか、トイレのシーツの上にトレーを置いて採る方法もあります。
採取した尿はフタつきのビンにいれます。
採取してから時間が経つと雑菌などで正しく判断できなくなってしまうこともありますので、採取したらすぐに持参しましょう。

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