犬のしつけ読本

病気のサイン

犬は口が利けませんので、体調が悪くても言葉で訴えることができません。
しかし、怪我をしたり病気にかかったりした時は、さまざまなサインを出して知らせています。
そのサインに少しでも早く気付いて、適切な処置を施してあげることが大切です。

犬の出すサインのチェックポイントをまとめてみました。
できるだけ毎日同じ時間に、同じ方法でチェックするほうが、病気や怪我の早期発見には効果があります。

◆朝 何かと忙しい時間ですが、朝起きたらすぐに、変わったところがないかチェックします。
嘔吐や下痢はしていないか、オシッコのにおいに変わりはないか、鼻水や目ヤニの有無など、注意して見てあげましょう。

◆散歩中
犬のほうから散歩に誘うようなら体調は良いと判断できます。
散歩に行きたがらない、途中で座り込んでしまう、動きたがらないというときは要注意です。
ただし、室内犬は雨の日に散歩に行きたがらないということはよくあるようです。
身体の左右のバランスが悪くなっているときも、体調を崩している可能性があります。
少し離れて様子を見てみましょう。

◆手入れ中
ブラッシングや耳掃除、歯磨きといったお手入れは、体調の変化をチェックするには最適です。
汚れ方や色、つやなどを、普段からよく観察し、把握しておきましょう。
口臭や、暑くもないのに「ハァ、ハァ」と呼吸が荒いときも体調が良くないというシグナルです。

◆食事 体調の変化の、一番分かりやすい症状は食欲減退です。
食事の量や食べ方に注意しましょう。
夏の暑さなどで一時的に食欲が落ちているだけかもと思われるときも、少し気をつけて様子を見てあげてください。